家庭教師を面接!何を聞けばいいの?
面接ですから、企業の入社面接と本質的には一緒です。
一番大事なのは、「相性」ですが、もっと噛み砕いていうと、「コミュニケーションがきちんととれるかどうか」。
これを測るために次のように質問してみてください。
これは、"具体的な質問"を重ねることで、明らかになります。
ただし、企業の面接の場合と違い、「圧迫面接」になってしまったり、
「感じが悪いなぁ」と思われてしまっては、教えてくれる先生がいなくなってしまいます。
あくまでも、自然な会話の中で聞いてくださいね。
- ①先生自身のこと
まずは、相性を見るうえでも先生ご自身のことを聞いてみましょう。中には口下手な先生もいますが、自分のことなら、話しやすいですよね。得意な科目、趣味やスポーツ、興味のあることなど、先生とお子さんとの共通点があれば、話も合いやすいですよね。最初は打ち解ける意味も含め、先生のことを話してもらってください。
- ②先生自身の勉強の仕方、教え方
先生自身の勉強の仕方、教え方を知って、お子さんのタイプと合いそうか考えてみてください。
今までに受け持った生徒さんがいるときは、具体的にいろいろと聞いてみましょう。
その時生徒さんの成績はどのように上がった(もしくは下がった)のか。
その成績結果に対する先生の影響はどれぐらいだったか?
塾の先生、学校の先生、保護者の方がどんな風にサポートをしてくれたか、という事例。
その時期生徒さん自身は、どんな心境の変化があったり、どんなふうに頑張ったのか?
できるだけ具体的な話をしてくれると、聞く側も分かりやすいですよね。抽象的な表現を繰り返すよりは、具体例を交えて分かりやすく話してくれる先生の方が良いでしょう。これまで教えたことがない先生のときは、先生自身がどのように勉強してきたか、何が得意で、何が不得意かを聞いてみましょう。
不得意科目だけでなく、得意科目についても、「なぜそれが得意だったのか?」を聞きましょう。
「特にありません」よりは、自分なりの勉強法で得意科目にしたという説明ができると◎です。
「たまたま好きだったので」、というような抽象的な答えの時は、こちらから予習の仕方、復習の仕方、ノートの取り方、テストの結果の見方など、具体的な内容を掘り下げて聞いてみてください。このときの回答も、できるだけ具体的な先生がおすすめです。- ③お子さんの現状と家庭教師への希望を伝え、どのように教えるか方針を聞く。
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何人かの先生と面談されると思いますが、相性が良いというのは「ただノリが良い」ということとは違います。もちろん目を見てハキハキ挨拶できる元気の良さは必要ですが、あくまでも目的は「勉強を教えてもらうこと」。先生選びで迷うこともあるでしょうが、「お子さんの勉強にとって」という目線で考えなければなりません。だからこそ、お子さんがいま困っていることや、こうして欲しい、という相談をして、生徒さん側の意図を理解してくれているかを知る上でも聞いてみましょう。
全体を通して、「自分なりの答えを持っている先生」はおススメです。また、先生のコミュニケーション力も、知識とともに、教えるうえでとても重要なスキルですが、これは面接の訓練や経験がないと見極めることが難しいので、最低限、「対話をする中で『違和感』を感じないかどうか」だけ意識するようにしてください。
コミュニケーションとはとても重要なスキルですが、実のところ、 ①正しいインプット、②正しいアウトプット。ただ、これの繰り返しなんです。
先生が質問を正しく聞き取ってくれたか?適切に返してくれているか?
実は、社会人や、一流企業出身の人でも、これが正しくできる人はあまりいません。 アメリカのコンサルティング会社トップ30社が、「コンサルタントに最も必要なスキル」として、 コミュニケーション力を挙げるぐらい、『コミュニケーション力』とは奥が深く、人によって大きな差の出るスキルなのです。 逆に言うと、できるだけ若いころからこのことを知って、コミュニケーションスキルを磨き続けると、きっと社会に出てからの大きな力になるはずです。